コオロギが世界を救う!?昆虫食の食育WSに潜入取材!

昆虫食ワークショップの様子

去る2022年12月24日、全国的にも珍しい昆虫食を楽しむ食育ワークショップに参加してきまし たので、レポートいたします。

今回ワークショップを主催したのは、以前にも親子向け食育ワークショップを取材させていただいた「YONkitchen」さん。

普段は大阪で活動をされていますが、昨年の秋から京都市内にも進出。月に1回ほどのペースで、 大人も子どもも楽しめるワークショップを開催されています。

今回のテーマは、「未来の食糧不足を解決する!?」と期待が寄せられている昆虫食です。

親子で行うワークショップに昆虫食!?と驚かれる方も多いことと思いますが、好奇心が強い子
どもたちは興味津々。若い世代がこれからの食の在り方を考える、という意味でも、とても有意
義な取り組みだと感じました。

昆虫食クイズで学ぶ参加者の親子

食から始めるSDGs!クイズで学ぼう昆虫食♪

昆虫食がテーマと言っても、昆虫をそのまま食べるわけではありません。

今回は、昆虫食分野のパイオニア的ベンチャー企業『グリラス』さんが育てたコオロギのパウ ダーやエキスを使ったカレーをみんなで作ります。(名付けて「未来カレー」!)

調理を始める前に、代表の山本さんから参加者の皆さんに、SDGsや昆虫食について理解を深めるためのクイズを出題。

・SDGsってなに?

・食品ロスってなに?

・食べられる昆虫はいる?いない?

・なぜコオロギが注目されているの?

など、大人も答えを知りたいような興味深いクイズの数々が、子どもたちにもわかるような平易 な言葉で投げかけられます。

いろいろと学びがありましたが、印象に残っているのは、コオロギはお肉や魚に勝るとも劣らな い栄養素の宝庫で、とくに健康な体を作るうえで欠かせないタンパク質やカルシウムが豊富というお話。

おまけにコオロギの飼育は他の家畜の飼育に比べて極めて少ない餌や水しか必要とせず、排出されるゴミやCO2も大きく削減できるのだとか。

未来の食糧不足の解決策にもなり、地球や環境にも優しいエコな食材、それがコオロギなのです。

でも、食材である以上、きちんと美味しいものでないと一般に普及はしないでしょう。実際の味はどうなのか、ここが肝心です。

そこで、参加者の親子にもコオロギの味を試してもらおうと、スタッフの方からコオロギ製品のプレゼントが!

(以下、コオロギの画像が出てくるので苦手な方はご注意を!)









コオロギ3点セット

みんなに配られたのは、コオロギエキスに乾燥コオロギ、そしてコオロギパウダーの3つ!

「大丈夫な方は試しに食べてみて」
山本さんに促され、らんまるも一口ペロリ。

うん、思ったより優しい味!小魚の煮干しのような強い旨味が感じられる一方、嫌な臭みは一切ありません。はっきり言ってめちゃくちゃ食べやすいです。知らない人が食べたら、まさか昆虫とは思わない味わいです。

参加者の皆さまの反応もいろいろ。絶対に拒否する子もいれば、恐る恐る舐める子も。どちらかといえばお母さん、お父さんの方が積極的に試食していたような気がします(笑)
試食もひと段落したところで、いよいよ「未来のカレー」の調理スタートです!

いよいよ調理スタート!

四苦八苦するもできたときの喜びはひとしお!さあ、カレー作りへ!

まずはカレーの付け合わせに使う野菜の調理です。

各テーブルに配られたブロッコリーやカリフラワー、ロマネスコ(ヨーロッパ発祥のブロッコリーやカリフラワーの親戚的野菜)を、丁寧にちぎって一口大に分けていく参加者の親子たち。

ゆで卵は便利アイテム「ゆで卵カッター」であっという間に薄い輪切りに。いろいろな調理器具を試してみるのも食育の一環です。

続いて、いよいよ取り掛かるのが、サラダの食材のカットと、お肉を炒める作業です。

今回も参加枠いっぱいの満員だったので、包丁を使って食材を切るグループと、お肉を炒めるグループの2班に分かれて調理スタート。

一方の食材を切るグループでは、作業開始前に子ども用包丁の持ち方や使い方、食材の切り方をデモンストレーションで学びます。

慎重に包丁を使う男の子

子どもたちは慣れない包丁に戸惑いながらも、ゆっくりと、丁寧に食材を切っていきます。もちろん、保護者の方も手伝いますが、中には見事な包丁さばきでトントンと切り進める達者なお子さまも!

金時にんじん、普通のにんじん、紅大根、れんこん、パプリカ、ズッキーニ・・・。馴染み深い野菜も、初めて見る野菜も、こんなにたくさん!どんな味がするのかな〜、おいしいのかな?そんな子どもたちの心の声が聞こえてくるようです。

これらの野菜たちは、未来カレーの相棒・温野菜サラダに使われます。

ひき肉と大豆ミートを炒めるお兄ちゃん!

もう一方のお肉を炒めるグループに目を向けると、じゅわ〜っといかにも美味しそうな音を立てながら、お肉が焼ける良い匂いが!

コンロの使い方のレクチャーを受け、不慣れな手つきで炒めるのはミンチ肉と、まるでお肉のような大豆ミート!きな粉のような香りがほのかに漂うこの不思議なお肉(?)は、ミンチ肉に混 ぜて焼くことで、本物のお肉とほとんど見分けがつかなくなるのだそうです。もちろん、味も食感もお肉そっくりです!こうした珍しい食材が扱えるのも、この食育ワークショップのおもしろいところです。

この段階でコオロギパウダーやコオロギエキスを投入します。(もちろん、コオロギが苦手な人は無理強いされません。)

コオロギパウダーやエキスは、いわば旨味の塊ですから、カレーに旨味やコクをプラスする結果になるかもしれません。いずれにせよ、パウダーやエキスの量はそれほど多くないので、そこまでコオロギの味が前面に出てくることはないでしょう。

でも、目の前のカレーにコオロギが入っていると考えると、とたんにカレーが特別な食べ物に見えてきますね(笑)

最後に、炒めたお肉にカレー粉を混ぜて、キーマカレー風のカレールゥが完成です!


盛り付けも一工夫♪うさぎさんかな?

いざ、実食!お楽しみの時間です!

お皿に炊き立ての熱々ご飯をよそい、カレールゥと付け合わせの野菜で思い思いに飾りつける子 どもたち。写真のようにかわいい小動物をモチーフにした盛り付けも!うさぎさんかな?

中には、コオロギの姿そのままの煮干しをアクセントに飾る猛者も!なかなかインパクトのある見た目ですが、見慣れてくるとコオロギが可愛らしく見えてくるから不思議です。

盛り付けが完成したら、いよいよお楽しみ!実食の時間です。

時刻はちょうど12時をまわった頃ですから、お腹もペコペコ。大人も子どもも勢いよくカレーを頬張ります。「美味しい」「参加してよかったね」そんな声があちらこちらから聞こえます。

私らんまるもカレーをいただきましたが、大豆ミートのおかげか、とても肉々しく食べ応え抜群!食べたカレーにもコオロギが入っているはずですが、正直ほとんどコオロギの味は感じませんでした。ただ、コオロギの煮干しはサクサクとした食感なので、ご飯と一緒に食べると若干主張を感じます。

最後に、食べながらコオロギに関するクイズが出されて、ワークショップは幕を閉じました。

一生懸命作ったカレーを美味しそうに頬張る子どもたち

まとめ

いかがでしたでしょうか? 参加前は、正直昆虫食ってどんなだろう?なんて不安もありましたが、いざ学んで、そして食べてみると、新しい世界が開けたような清々しい感覚になりました。

今回はコオロギを食べる企画でしたが、味は抜群!目隠しをされて食べたら、きっと昆虫だなんて思わない味わいでした。
正直なところ、昆虫を食べると聞くと嫌がる人も多いと思いますが、今回、9組23人と、参加枠いっぱいまで参加者の人が集まったので、いかに昆虫食が注目を集めているかを実感した次第です。

私が子どもの頃は昆虫が食べられるなんて思いもしませんでしたから、好奇心が強い小さなの時期に、こんな貴重な体験ができるなんてめっちゃ羨ましいぞ!子どもたち!(笑)

大人も子どもも楽しめて、おまけに少し賢くなれる食育ワークショップは、大阪市、京都市を中心に、これからも定期的に開催されるそうです。詳細は「YONkitchen」さんの公式Instagramに 投稿されますので、機会があればぜひ覗いてみてください♪

以上、らんまるの体験レポートでした!

▼「YONkitchen」さんのInstagramアカウントはこちらをクリック

【お知らせ】2月25日(土)、京都市「QUESTION」で開催のイベント「オーガニック&米粉ナーレ!」にて、「YONkitchen」さんが親子向け食育ワークショップを開催されます!

最後にお知らせです。

2023年2月25日(土)、地下鉄東西線「京都市役所前駅」すぐ近くの「QUESTION」にて、オーガニックと米粉を広めるイベント「オーガニック&米粉ナーレ」が開催されます。

その中の一企画として、今回ご紹介した「YONkitchen」さんが「エブリバディALL米粉deエビバーガー作り」と「親子で作ろう!もっちりふわふわ米粉deパンケーキ」という食育ワークショップを開催されます。

どちらも親子向けのワークショップとなりますので、気になる方はぜひ覗いてみてください♪

▼「オーガニック&米粉ナーレ!」と食育ワークショップの詳細はこちらをクリック

投稿者プロフィール

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らんまる
奈良出身、京都市在住のしががないライターです。普段は企業でメルマガを書くお仕事をしています。最近のマイブームはチキンラーメンを水でふやかして食べること。硬麺が好みです。よろしくお願いいたします。

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