こんにちは。今回、初めて取材記事を書くGulicoです。チョイチョイ倶楽部ライターの一人 そらさん にお話を聞いてきましたよ！

きっかけは看取り介護の現場で見た光景

ご両親が転勤族だったそらさんは、お祖父様お祖母様と一緒に過ごす時間が多く、

“将来は高齢者の方に関わるような職業に就きたい“

と自然と思うようになり、高校卒業後は学校で医療について学んでいました。

その中で体験した看取り介護の現場での実習が、そらさんが介護美容の道を志すきっかけとなりました。

“看取り介護“という、これまた聞きなれない言葉が出てきましたが、

看取り介護とは、死期が近い方を対象に本人の苦痛をできるかぎり緩和させ、介護をすること。

いわば、最期の時を過ごす人たちをサポートする場です。

もちろん介護施設により環境は異なりますが、そらさんが実習に行った施設では、

目ヤニがついたままだったり、髪の毛はボサボサなままだった患者さんが多かったそう。

その環境に衝撃を受け、

「自分のおじいちゃんやおばあちゃんがこうなってしまったら嫌だ」。

「介護とは違う方面から高齢者をサポートがしたい」。

そんな思いを持った時に介護美容に出会い、そらさんのケアビューティストとしての道がスタートしました。

介護と美容のスペシャリストである “ケアビューティスト”

ケアビューティストとして活動したい人たちのために「介護美容研究所」というスクールがあり、そらさんもこのスクールに1年間通ったそう。

介護美容研究所の講師は、介護・美容それぞれのスペシャリストたちが務めています。

そのため、このスクールの卒業生は、“介護“と“美容“どちらの知識もしっかりと学んだプロフェッショナルなのです。

このスクールを卒業し、そらさんが主に提供しているのは

• ケアネイル／水溶性ネイル
• ケアメイク
• ハンドトリートメント　３つのサービスです。

ちなみに、どのサービスも女性だけでなく、男性でも施術可能です。

他にも、利用者の要望を聞きながらアロマスプレー作り等、高齢者のみなさんがもっとイキイキ、笑顔で過ごせるような新たな取り組みにも挑戦されています。

ずっと同じ話ばかりしていたのにネイル後に顔がぱっと明るくなり喜んでくれる方がいたり、

マッサージの涙を流して感謝の気持ちを伝えてくれる方がいたり、その場で介護美容の効果を実感できることもあるそう。

そんなときは、そらさんもやりがいを感じられると言います。

平日はエステティシャン 。週末はケアビューティスト

ただ、まだ日本国内での「介護美容」の知名度の低さから、職業としてケアビューティストのみで活動をしていくのは難しいのだそう。

そのため、現在そらさんは、平日は本業のお仕事をしながら、休日にケアビューティストとして活動をしています。

なんと本業は、エステティシャン。

エステティシャンに、施術してもらえるなんて贅沢ですよね！

現在は、介護施設から依頼を受けることがほとんどのため、利用者がもつそれぞれの希望がなかなか見えないことが悩みとのこと。

そのため、

「今後はもっと『介護美容』という言葉を広めて、高齢者ご本人やご家族にも気軽に依頼してもらえるようになりたい。」

と素敵な目標を語ってくれました。

その取り組みの一つとして、そらさんは介護美容の活動をInstagramで日々発信しています。

介護美容を受けたいという希望がある方は、InstagramのDMからお問い合わせを受け付けているそうですよ。

▼そらさん Instagram▼

https://instagram.com/sola4_kaigobiyou?igshid=YmMyMTA2M2Y=

美容の力でお年寄りを笑顔に。そして健康に！

介護美容を日本に広めるという目標を持ち、そこに向かって着実に活動を重ねているそらさん。

本当にしっかりしていて、夢に向かって積極的に勉強や活動をしていて、年下ながら尊敬してしまうことばかり...。

私もこの取材を通して初めて「介護美容」という言葉を知りましたが、確かに自分が年をとったときや、親を介護する立場になったときに、こんなサービスが身近にあったら素敵だなと思いました。

介護美容によって病気の症状がよくなった症例もあるため、保険適用で介護美容を受けられる時代も近い将来、来るかもしれません。

「介護美容」今後大注目のワードです！