[PR]高齢者をキレイに撮るプロカメラマン、発見!

「急に遺影が必要になったけれど、いい写真がない」「長寿のお祝いは抜群にきれいに撮りたい」「写真スタジオって大人も利用できるのかな」――。たくさんある写真館やフォトスタジオのなかで、高齢者の撮影メニューを作っているフォトスタジオが、京都・大宮にあります。どんな風に撮影が進むのか、実際に見せてもらいながら、お話を伺ってきました。

テーマに合わせてヘアメイク&撮影!

京都・大宮、高辻通壬生川を西に入ったところにある「スタジオ日々喜」。カメラマンの阿部 こうすけさんが代表を務めるフォトスタジオです。今回のモデルはナチュラルなグレイヘアが美しいNさん。プロのヘアメイクさんが30分~1時間程度かけて、メイクとヘアセットをしていきます。

撮影のテーマは「クール」。

プロの手腕で色選びや眉のアーチの形、かっこいいヘアセットを作った後は、いざ撮影。阿部さんの穏やかな口調ながらも明瞭な指示でポージングを繰り返します。最初は少し緊張していたNさんも撮影が進むにつれて柔らかく笑顔になっていきます。

「クールに撮影をするのでコントラストを強めに照明を作っています」。スタンバイ中、何度も光や角度の調整を重ねセットを作り上げていた阿部さんの技術で、同じ笑顔でもふんわりというより「明朗でカッコいい」という言葉がピタッとくるようなカットが次々と上がっていきます。あまりの美しさに、その場にいた私とメイクさんからは何度も嘆美の声が漏れてしまうほど!

立ち・座りとポーズを変えながら30分くらいで撮影は終了。レタッチを加えた後LINEで1枚お渡しをするのが基本プランになります(基本プランはメイク有・無とあります)。

撮影後、Nさんは「プロのメイクでキレイにしてもらって、撮影していただいたので、このままお出かけしようと思って」と、ウキウキした様子で靴を鳴らしてスタジオを後にしました

プロカメラマンとして独立を目指した修業期間

「還暦のお祝いにとお子さんがプレゼントをすることもあれば、お一人で撮影を希望することも。家族写真や、もちろん七五三のようにお子さんの写真も可能です。皆さんで写真を見て喜んでもらえると嬉しいですね」。

そう語る阿部さんがカメラを持ったのは、わずか6年前。勤めていた会社を退職する前後で、何気なく手にしたのだそうです。それからお寺や風景のスナップを撮ることにどんどんのめりこんでいき、カメラの道を真剣に考えるようになりました。本格的にカメラを学ぶため、機材の指定もなく、カメラに早く触れる場所を探し、舞妓や花魁の体験ができるフォトスタジオで勉強させてもらうことになりました。艶めきがポイントとなる撮影なので、ポージングや照明は一般的なそれとは少し異なります。そのため、その頃の阿部さんは、仕事の傍ら書籍を中心に知識を補っていたのだと言います。

その後、今も在籍しているカメラ屋さんで働きながら独立を目指していた阿部さんですが、遺影写真のために「なんとかこの写真を引き伸ばしてほしい」というお客様がとても多いことに気が付きます。さらにそんなときに阿部さん自身の父が逝去し、素敵な遺影写真がないという経験をしたのだそう。「急に亡くなったこともあり、親の写真をちゃんと撮っていなかったんです。だったら、生前に美しく撮れるところがあったらいいんじゃないかなと思って。遺影というとネガティブに聞こえるかもしれませんが、年を重ねたお祝いで定期的にしっかりと撮る場所があるといいなと」。

阿部さんのなかにある「独立」という目標の解像度が上がり「高齢者を美しく」というコンセプトが生まれた瞬間でした。

高齢者のための撮影ってどんなことをするの?

遺影用の写真撮影というとどんな種類があるのかと問うと「お気に入りの洋服を着てもらったり、ギターやゴルフクラブなど趣味や愛用品と一緒に撮るのも喜んでもらえます。自宅や公園や川辺など好きな場所へのロケも可能ですよ」とのこと。思った以上に自由度が高く、さまざまなワガママを聞いてくれるようです。基本プランは、メイクあり・なしと用意されており、出張付きや各オプションも充実しています。「皺が気になるという声が多かったので、ハンドメイクやストール貸出も始めました」と、痒い所に手が届くオプションにも注目です。

「遺影用にと撮影した写真の仕上りを気に入ってくれたお客様が、『そのときまで保管するつもりだったけど皆に見せるわ!』ってSNSに使用されたことも。『また来年撮りに来るわ』って言ってくれて嬉しかったです(笑)」

高齢者の方々にもっと喜んでもらいたいという阿部さん。長寿祝いの写真介護施設・地域のイベントなど、どんどん活動を広げていきたいと話します。

「今はスマホが一般的になってきて、写真館へ行く機会が減っているかもしれません。でもメイクして撮影をするとほんとに喜んでもらえます。近年は男性のメイクも一般的になってきていますが、年輩の男性でもメイクをすると肌がきれいだと喜んでくれるんですよ。 一種のイベントとして気軽に楽しんでもらいたいなと思います」。

そんな阿部さんのメッセージを聞きながら、撮影後のNさんの軽快な足取りが浮かんできました。あのウキウキ感は、大好きなアーティストに会えるライブや、大好物のスイーツや、大好きな人とのデートで味わうウキウキと同類のもの。少し刺激的な非日常体験にぜひ一歩踏み込んでみてください!

スタジオ日々喜(株)代表 阿部こうすけ
2017年に写真に興味を持ち、京都の変身体験スタジオでカメラマンとして勤務。年間1000組以上の人物撮影を行う。その後はフリーカメラマンとしてアーティスト撮影・プロフィール撮影といった人物写真を中心に、店舗撮影、商品撮影、動画撮影など幅広く行なう。2023年シニア向け撮影サービスを行うスタジオ日々喜株式会社を設立。コンクール実績は、2019年 第44回JPS展 優秀賞、2020年 ポートレート展「2U」、2023年 Portrait Biwakへ出展など。フォトマスター検定1級。

https://www.instagram.com/abeko_suke/

スタジオ日々喜

◆住所 〒604-8812 京都府京都市中京区壬生相合町67-1 UNビル102

◆Tel 075-600-2051

◆撮影プラン(一例)

・11,000円 / 1人(所要時間 30分〜1時間)

・ヘアメイク付きスタジオ撮影 16,500円 / 1人(所要時間 1時間〜1時間半)

https://studio-hibiki.co.jp/

公式Instagram https://www.instagram.com/studiohibiki/

投稿者プロフィール

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ゴトウ クミコ
大阪で生まれ育ち京都に住み着いたライター。
20年前と比べて、嗜好品が酒とコーヒーだけになったのが自慢。
女子を2名産み落としたのは十数年前のこと。
いまだに2人の寝顔で酒が飲めるのも自慢。
絶景と食、おもろい人と会社、団体を探しておもしろがるのがライフワークです。

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