おばあちゃんたちの心がこもった作品づくり〜西院・高齢者施設

京都 刺し子の活動「ひとめひとめ」

こんにちは！チョイチョイ倶楽部部員の岡本そらです。これから福祉関連の記事を担当していきます。

その第一弾として、西院にある「高齢者福祉施設西院」内のデイサービスにて刺し子作りをしているひとめひとめ様の活動に密着してきました。ひとめひとめ様でボランティアをしている水野さんにお話を伺いました。

『ひとめひとめ』とは刺し子のブランド名。平均年齢86歳の女性利用者さんが心を込めてひとつひとつ「刺し子」の作品を制作しています。

取材に行った日は5名の方が参加されていました。会員が決まっているわけではありませんが、だいたいいつもおなじみのメンバーが集まるんだそうです。前回の続きを黙々と作業してる方や、お話を楽しみながら作業してる方。水野さんと利用者さんのやり取りを見てると信頼関係がきちんとあるのがうかがえます。みなさんの雰囲気が温かく、終始ほっこりした空間が広がっていました。

「刺し子」ってなに？

「自分が作った商品が売れるのは嬉しい」

「このデザインは人気なんやで」

と嬉しそうに語る利用者さんはとてもイキイキして見えました。

「ぼんぼらさん作ってみる？」

刺し子とは元々寒い地方で受け継がれてきた伝統刺繍。針と糸、布だけで手軽に出来るのが魅力。ひとめひとめさんでは、刺し子をブローチにしています。利用者さんが刺し子を担当して、水野さんがそれを台やピンを使ってブローチにする。早い方では1時間で１個作り上げるそう。作ったブローチは写真集を作った際の返礼品や、イベント出展時なとで販売されています。

「これからも続いてほしい活動」

ボランティアの水野さんは京都市立芸術大学に通っています。大学の卒業制作のとき、「想像で作るのには限界がある。ユーザーの声を聞きながらなにかを作りたい」と思い、大学の教授に紹介されたのが始まりのきっかけ。水野さんはこの活動のやりがいをこう語っています。

「学校内でいたら出来ないことが出来ています。おばあちゃんたちとお話するのも楽しく、利用者さんと一つのものを作品として作れるのは嬉しい」

水野さんはひとめひとめさんのSNS運用や作品のチラシ作りも手がけています。学生生活も終わりが見えてきた中で、後任がいてくれると嬉しいと語ってくれました。「福祉関係はもちろん、アートを仕事にしたい方のはじめの一歩としてもおすすめです。おばあちゃんたちと楽しく作品を作りませんか？」

ちなみに、この刺し子ブローチには手軽に作れるキットもあるんだとか。趣味で作ったり、施設のレクレーションに導入したりするのも良さそうです。頭も使い、手も動かすのでADL向上・維持にも効果的。

高齢者の方が居るご家族さんや施設様、ご興味ありましたらぜひ、以下にご連絡を！

高齢者福祉施設 西院 「ひとめひとめ」 電話番号：075-812-6711 住所：〒615-0001　京都市右京区西院上今田町18-3 HP：https://www.saiin-essassa.com/ instagaram : https://www.instagram.com/hitome_2/ Twitter : https://twitter.com/hitome_saiin/