壬生のワンちゃん笑わせ隊~京都わんこの拠点が壬生へ!女性起業家の奮闘

愛犬のもう一つの家。もう一つの家族

癒しを求め、犬を家族に迎える家族が増えています。京都市中京区壬生東土居ノ内町にあり、阪急線及び京福電鉄嵐山本線の西院駅からは徒歩7分ほどの場所に、地元の人々が推薦する、ペット関連のいろんなお世話をしてくれる、力強い味方「斎藤先生」がいるとウワサに。日常のペットのケアを伝授してもらったり、犬らしさを大切に考えた、お出かけの際のドッグホテルなど、幅広いアイデアで、便利なサービスを提供している「薫風舎」。

もう一つの家。もう一つの家族として。さりげなく寄り添う、そんな風のような存在になりたいと想い込めた、地元のペット事業をご紹介します。

既存の枠に捉われない、異業種からの挑戦

地方でサービスを立ち上げる人は、いつだって枠に捉われずにビジネスモデルを考えています。代表の斎藤さんも約27年間、様々な業界で会社員としてハードに働いてきました。いつも癒しを支えてくれたのは、側にいる家族、「愛犬」の存在。

長年における、犬との暮らしの中で、残念ながら「ペットも歳を重ねていくんだ…」という「ペットの高齢化」の課題に気づくことになった斎藤さん。この瞬間に、今まで見ていた景色が一変することになりました。対応できる製品、サービスがまだまだ少ない。むしろ高齢だからという理由で、サービスが受けられなくなる、という厳しい現実。長くても10数年しか一緒にいられない、かけがいのないパートナーに、最後まで納得のいくケアをしてあげたい!と気持ちを奮い立たせ、未経験のペット業界に飛び込む決心をしたのです。そしてまず最初に生まれたのが、移動式ドッグサロンでした。

新撰組「壬生エリア」に拠点を構える

京都わんこの拠点が壬生へ定着

移動式ドッグサロンから経験を積んだ後、いろんな縁がつながり、現在の中京区壬生に店舗を構えて「ドッグホテル」をスタートさせたのが2017年4月。同店舗内で「サロン」事業も順調にスタート。現在の「ドッグホテル&サロン」の形で、地元からも愛されるきっかけになりました。

薫風舎のホームステイ型の自由なペットホテル

まず24時間スタッフ常駐なので、寂しがり屋さんで甘えん坊のワンちゃんにもぴったり。朝晩のお散歩が必ずついています。日中は1階のオープンエアのフリースペースでのんびりゆったり過ごせます。

他の犬が苦手わんこも多いのですが、吠えたり、固まったりする犬らしい特性は、集団で犬を関わらせることで慣らしていき、次第に、犬自身の性格も変わるといいます。犬同士の触れ合いは、犬らしさに働きかける、本来の良い影響を生む、という考え方に基づいています。ハードル、宝探しゲーム、体感トレーニング、ボウル遊びなど、いつの間にか犬同士がストレスなく、体を寄せて昼寝している安心している姿。こんな飼い主に普段見られない姿も見せてくれるのが、薫風舎のお預かりサービスです。

飼い主もにっこり、愛犬のSNSサービス

齋藤さんは、飼い主の心を誰よりも分かるオーナーさんです。地元から信頼される理由は、代表ご自身もペットを飼い、一緒に育てているという点。ご近所の皆さんと直接、小まめに連絡を取り合い、現場に常に居ながら、誰よりもケアに愛情を注いでおられるのです。

初めて「わが子」を、預けるお客さまに、不安を解消するように、愛犬がドッグホテルで遊んだり、散歩したりして、過ごしている様子を、動画で送ってあげたい。家族と離れる寂しさ。大丈夫かな、元気でやってるかな。やっと、旅先から、楽しそうに他の犬たちと戯れながら、遊び回る姿を確認できて、心から「罪悪感なし」に、旅が続けられるのです。

愛犬との京都旅の提案

薫風舎では、ご近所の愛犬のお世話屋さんのみならず、首都圏など、観光都市<京都>に遊びにいらっしゃる方々にも、サービスが開かれているのも魅力の一つです。

京都にはワンちゃんと一緒に泊まれる宿泊施設は、数年前はあまり多くなく、神社・仏閣、建造物などでは、ワンちゃんは一緒に入れない場合も多くあります。そこで、お泊まりのほか飼い主さまが観光やお食事、お買い物を楽しまれている間は、責任を持って一時、宿で預かったり、一緒に町歩きをするといった「ワンちゃんの外出」というサービスなど、臨機応変に対応しているそう。

齋藤さん「ワンちゃん同行が可能な神社・仏閣と不可の神社・仏閣について独自に調べ、お散歩セットの貸し出しなども行っています。飼い主さまのご旅行の間、例えば1週間なら1週間ずっとペットホテルに預けるよりも、一部の時間を共有するこの形のほうが、ワンちゃんも飼い主さまもより安心できるのではないでしょうか。」

常に、ペットを「家族」と考えているからこその、斬新なアイデア。ワンちゃんも、一緒に想い出を共有したし、違う土地で楽しみたい時代ですよね。「愛犬と一緒の京都旅サポート」という新しい価値観を提案されています。

最高のシャンプーで洗ってあげたい

最近では、京都の街にもおしゃれで素敵なトリミングサロンがどんどん増えてきましたが、基準の厳しい「化粧品」で許可を取得しているシャンプー使用しているお店はまだあまりありません。たくさんのワンちゃんと接していて、いつも悲しく思っていたのは、肌トラブルのあるワンちゃんの多いことでした。

動物病院の受診理由の上位は、皮膚炎だそう。齋藤さんは、ここでもこだわりを見せます。「ワンちゃんのお肌にとって、一番、優しい最高のシャンプーを使おう!」。遠くまであちこち探した末にやっと見つけ出したシャンプーは、何と京都のConfidante(コンフィダンテ)です。シャンプーとヘアオイルがセット。オーガニックで高品質な素材で、成分の半分が伊豆の椿油、4割はヒマワリの種子油。ナチュラルな、製造行程を経ており、安心安全です。その分、洗浄力、保湿力にも優れています。飼い主さまご自身が使っても問題なく、ワンちゃんが体をなめてしまっても、安心なのです。薫風舎ならではの、サロンとしての譲れないポイント、それがオーガニック・シャンプーです。

アイデア満載、楽しいサービスが次々に

2019年2月には「お客様の声」から生まれた企画、グルーミングスクール「愛犬お手入れデキル講座」が好評でした。異業種から参入した齋藤さんのオリジナルなアイデアが光ります。「愛犬のお洋服を作ろう」など、ペット関連の様々な講座、ワークショップはどこにも見当たらない、独自の企画が多いのも、みんなから選ばれる人気の秘訣です。最近では、新プロジェクトを立ち上げて、さらに多様なプログラムを用意されています。どんな企画にも、いつだって、大切な「ペット」という家族の「ケア」にこだわる姿が表れています。

「薫風舎」代表の齋藤さん曰く、「私の最大の強みは、『ペット業界での経験が浅く、素人の視点であること』。」だからこそ、既存の枠にとらわれず、新しいサービスを生み出せるはずだ、と話されます。まだまだ、可能性の枠は拡がりそうです。

「昔から動物介在療法に興味を持っていましたが、2020年秋に新しく、京都の女性起業家4人で「京都CADY」という、フレイル予防のための新しいプロジェクトを立ち上げました。コミュニケーション、アロマテラピー、ドッグ、ヨガ。4つの異なる分野を融合させることで五感を刺激する複合プログラムを実現させます。期待していてください。」

投稿者プロフィール

てんちょー
てんちょー
カナダに移住するはずだった、Uターン娘。地元ならではのワクワクを探しつづける日々。洗濯物は、毎日コインランドリー派。場の空気を読むのが下手で、家事が嫌いなのが弱点。
40歳からバンドを始めた喫茶店オーナーです。

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