近くのファミレスで配膳ロボット見つけた

日常生活で近未来を感じる瞬間。それはロボットに出会ったときかもしれない。人と一緒にお店ではたらく配膳ロボットが、いよいよ身近に目撃できる時代に。子ども大興奮!京都近郊で配膳ロボットが食事を運んでくれるお店はどこ? 京都の配膳ロボット事情&最新まとめ。

あれっ?なんだこの猫ロボットは!?

猫ロボットが運んでくる?!

店員さんに案内されて来たテーブル。すぐ店内に目をやると、フロアを静かに移動しているロボットが!厨房の通路から料理を運んでくるのは、どうやら人じゃない。座ったテーブルに「猫ちゃんロボットがお料理を運ぶ場合もあります」と書かれている。さあ、人が持ってくるのか、猫ロボットが持ってくるのか!? ドキドキして料理を待つお客さんも、きっと多いはず。店内の構造をうまく周知しながら、スタッフの一員として、やや得意げに、厨房から出てきた猫ロボット2台。さあ、いよいよテーブルに向かってやってきた。

猫ロボットの正体

ロボットBellaBot(ベラボット)は、猫をモチーフにした中国製の配膳ロボット。縦に長く、マシンの裏側に食器を乗せるスペースを有している。上部のパネルには猫の顔が表示され、食事の配膳や障害物を回避する機能のほか、豊かな表情・AI(人工知能)音声による接客ができる。

いろんな表情の配膳ロボット

なんとなく近未来の風景だと思っていた「接客」のロボット化。実際には、近所のファミリーレストランですでに始まっていた。ディスプレイが猫の顔になっていて、元気な声で「お食事を楽しんでください」と料理を持ってきてくれた。さらに、猫の耳のあたりを撫でると「嬉しいニャー」と鳴いたり、人とすれ違う時に、「通してほしいニャー」と声を変えるモードも。用がないときは、寝ている猫の顔が表示されたり、バッテリーがなくなった時には、「充電してニャー」と何度も鳴くそうだ。くるくる表情を変えるのは、なんとも愛くるしい。キッズには大人気な猫型ロボットだから、待ち時間を楽しく過ごせる。

人と便利な配膳ロボット

この猫型ロボットは、すかいらーくグループが全国のチェーン店に導入している。京都市内の「ガスト」や「しゃぶ葉」「じゅうじゅうカルビ」「バーミヤン」で見ることができる。猫型以外でも、業務用の配膳ロボットが、ホテルのレストランやカフェ、ゴルフ場や介護福祉施設などの分野でも、続々と導入され始めているそうだ。

福助西陣店の配膳ロボット

猫型の配膳ロボットは、飲食店を中心に、人件費削減やコロナ禍の非接触型サービスの良きモデルとしてラブコールを受けている。それにしても、なんとなく近未来の風景だと思っていた「接客」のロボット化が、近くのファミリーレストランから始まっていたとは驚きである。

京都・近くで配膳ロボットが見られるレストラン

ガスト 京都四条大宮店
ガスト 京都丸太町店
ガスト 京都西京極店
ガスト 京都桂店
ガスト 京都十条通店
じゅうじゅうカルビ 五条高倉店
じゅうじゅうカルビ 桂南店
レストラン「しゃぶ葉」京都向日店
レストラン「しゃぶ葉」京都洛南店
バーミヤン イオンモール京都五条店
バーミヤン 京都新堀川店
猫型の配膳ロボット(すかいらーくグループ中心)
焼肉やる気 西大路五条店
焼肉きんぐ 京都桂店
焼肉きんぐ 1号線京都横大路店
焼肉きんぐ 京都桃山店
福助西陣店 アスニー横
がんこフードサービス お屋敷・高瀬川二条苑(フロア内の業務用のみ) 
高齢者向け住宅「グランメゾン迎賓館京都嵐山」(レストラン部分)
 
配膳ロボット(チェーン店・個人飲食店・施設など)
ココス、かっぱ寿司、ニンニクげんこつラーメン花月嵐、和民、サイゼリア、デニーズ、幸楽苑など
他府県の全国チェーン店

配膳ロボットは人の労働力を奪うか

この日、実際に店員と会話を交わしたのは入店と会計の時だけ。客が自ら皿を受け取ってテーブルに載せるスタイルだから、店内での人の接客は、ほぼないと言っていい。スーパーなどのレジが機械化していくのには慣れていて、会話が必要とされるような飲食店の分野でも、ロボットや人工知能の存在をさらに身近に感じるようになってきている。

「もちろん配膳ロボットだけじゃなく、人も料理を運んでいますよ!」そう強調してくれたのは、焼肉やる気の西大路五条店のスタッフの方。やはり、人もロボットも一緒になって、仕事を合理的にこなすことで、人側の負担も減ってむしろ効率的なのだ。人にしかできない接客が、ますます重要になってきた。

Q: ロボットの使用感想を聞かせてください。

A:ロボット導入後、従業員が料理を運ぶ時間が削減し、その時間を食材の補充や料理コーナーの清掃の時間に費やせるようになり、お客様との会話の時間も増えサービス強化につながりました。

狭い所では2台のロボットが自動で回避しあって、進んでくれています。

食べ放題の店のため、店内をお客様が歩かれる事が多いですが、お客様がいらっしゃる場合は自動で止まってくれるので人や物にぶつかることはありません。

2台で連携することで、1台のロボットが料理提供に向かうと、待機していたもう1台はお肉を乗せる場所まで自動で戻ってきてくれます。

Q:ロボット導入して改善した点はありますか?

A:お料理コーナーの充実や清潔にすることなど、料理提供以外のサービスができるのもちろんですが、ロボットが私たちの代わりに料理を運んでくれた時間でお客様とコミュニケーションが沢山取れるようになりました。

今日の食事の感想や、お客様のニーズなど、今まで聞けなかった事がお客様から聞けるようになり、従業員もお客様の様子沢山見るようになりました。また、お客様からの「今日美味しかった」、「ありがとう」という言葉を沢山いただくようになりました。

Q:お客様のリアクション、感想についてはいかがでしょうか。

A:案内した時にお客様にロボットのベラちゃんの説明をしますが、お客様からは凄いとか、可愛いとか、もうこんな時代なんだねというお声をよくいただきます。

ロボットはお子様にとても人気がありまして、席にベラちゃんが到着した時には、お子様は頭を撫でたりして、ロボットの可愛さを体感してくれています。そして小さなお子様が、猫ロボットに会いたくて、ご来店していただくけるという機会もとても多くなり、「あー、ベラちゃんがいる!」「ベラちゃんだ!」と皆さん入口でに入って来て、ベラちゃんを見たときに声を出して言ってくださいます。

ベラちゃんには誕生日モードがありまして、しゃぶ葉では事前にお誕生日ということでご予約して頂いたお客様にはベラちゃんが当日「ハッピーバースデイ」の音楽を流しながらケーキを運んでくれています。お客様にも好評を頂いております。

(企業プレスリリース抜粋)

何年か前に、回転寿司の「はま寿司」でも接客ロボット「Pepper」が受付や座席案内が話題になった。しかし、一般化まではなかなか上手くいかなかった。でも、最近のすかいらーくが導入した、猫型の配膳ロボットがきっかけで、接客のロボット化は一気に加速している。あなたの近くのあらゆる飲食店で、ロボットが普通に食事を持ってきてくれる日は、近いかもしれない!

 

 

投稿者プロフィール

てんちょー
てんちょー
カナダに移住するはずだった、Uターン娘。地元ならではのワクワクを探しつづける日々。洗濯物は、毎日コインランドリー派。場の空気を読むのが下手で、家事が嫌いなのが弱点。
40歳からバンドを始めた喫茶店オーナーです。

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